冬になると風邪が流行りだします。その原因の一つに、外での汚れを家に持ち込み、手洗いうがいせずにそのまま過ごすことで、喉や鼻の粘膜から体内に病原菌を取り入れてしまうことが挙げられます。これは大人だけでなく赤ちゃんにも言えることです。とくに子どもの場合は、大人に比べて免疫力が弱いため感染して発症すると重症化しやすい病気もあるのです。今回は、赤ちゃんの手洗い・うがいについてのお話です。
手洗いは大事
声掛けして習慣化する

外から戻ったときや、食事の前に手洗いを習慣化させることで体内に風邪や感染症のウィルスを取り入れることを予防できます。
習慣化するには、ママやパパが「お外から戻ったら手を洗うよ」「ご飯の前に手を洗おうね」と声掛けをすることが大切です。
何度も繰り返し行うことで、赤ちゃん自身もだんだん分かってくるので、自分から洗面所に行って「てって!」と言うように子もいます。
冬はぬるま湯で
冬は外から帰ってくると手も冷えている事が多いので、できればぬるま湯で手を洗ってあげましょう。
石けんを泡立てて、指の間や爪の汚れを落とします。洗っている時に歌を歌ってあげると、手洗いが楽しいものになりますね。洗面台は大人の背の高さに沿って作られていて、子どもには届きません。抱っこしながら手を洗うのはなかなか大変です…。
将来的に自分で率先して手を洗えるように、小さなイスなどがあれば台のようにして使うのも良いでしょう。
赤ちゃん用の手洗い石鹸やハンドソープ
パックスベビーの赤ちゃん用ハンドソープ
赤ちゃん用のハンドソープとして銘打って販売されているのはパックスベビーのハンドソープです。
赤ちゃんの皮脂にも含まれている、パルミトイルオレイン酸を多く含むマカデミアナッツ油を使用しています。合成界面活性剤や合成酸化防止剤を使わず、無香料・無着色で赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使うことができます。
泡ポンプなので泡立てる必要が無い点と、赤ちゃんとのお出かけでも利用できる携帯サイズになっている点も嬉しいポイントです。2回目以降はリーズナブルな詰め替え用を買って補充しましょう。
ベビー用の無添加洗剤をハンドソープとして
お風呂で使う赤ちゃんの身体を洗うためのベビーソープや赤ちゃん用石鹸を、手洗い用のハンドソープとしても使っているママも多いみたいです。
合成界面活性剤や酸化防止剤が含まれていない無添加なベビーソープであれば、赤ちゃんの手洗いでも安心して使うことができますね。
ベビーソープについては別のお話で詳しく書いているので、参考にしてみてください。
子どもってうがいはいつからできるの?
1人でできるのはだいたい5歳前後から

子どもが上を向いてガラガラとうがいができるようになるのは、大体平均すると5歳ぐらいからになるそうです。
それまでは喉の奥でガラガラするよりも、飲み込んでしまう子がほとんどです。5歳の甥っ子も、幼稚園入園してからできるようになりました。
最初はお手本を見せてあげる
喉の奥をガラガラ洗うのは、赤ちゃんのうちは上手にできません。
それでも少し興味を持ってくれるように、ママやパパが「うがいはこうやるんだよ」とお手本を見せてあげましょう。自分でやることはまだできなくても、ママやパパを見てこうやるんだと興味をもつようになります。
子ども用にお気に入りのキャラクターのコップを用意すると、自分のコップでやろうとする姿が見られうようです。(歯磨きのときも使えますよ!)
うがいができない赤ちゃんの風邪予防は?
私も娘の風邪が心配で保健所に問い合わせたところ、1歳児はほとんどうがいができないので、外出から戻ったらお茶やお水を与えて、口の中のウィルスを飲ませるのが良いそうです。
バイキンを飲ませて大丈夫か不安になるかもしれませんが保健所のスタッフさんによると、胃液によってほとんどのウィルスを死滅させることができるため問題ないとのことでした。
口の中を潤すことで、乾燥を防ぎ菌が繁殖しにくい環境にもなるようです。2歳を過ぎてくると、口の中をゆすげるようになってきます。ゆすげるようになったら、一度水で口の中をゆすいでからお茶や水を飲ませるとより風邪の予防になります。
寒い外から暖かい室内に入った途端、鼻水が垂れてくるなんてことは冬になるとしょっちゅう見られると思います。鼻水には鼻の粘膜に付着したウィルスが含まれていることがあるので、気が付いたら拭いてあげましょう。
感染症にかかった時には
大人に感染しないように

赤ちゃんが風邪やウィルスによる感染症になった時には、大人にうつらないようにするのも大切なことです。
風邪は滅多に引かないと油断していると、私のように一気にうつされて症状が悪化することもあります…。ちなみに夫は100%の確率で娘の風邪や感染病にやられています…。
嘔吐や下痢には注意
ノロウィルスなど、嘔吐や下痢を伴う感染症には注意が必要です。
吐き出された物や便から感染することがほとんどなので、汚物を処理するときは直接触らないように手袋をしたりマスクを装着するのを忘れないようにしましょう。使い捨て用として、常備しておくと便利です。
