1歳のお誕生日を迎える頃になると、赤ちゃんにも靴を用意してあげようかなと考えるママもいるでしょう。赤ちゃんが最初に履く靴のことを「ファーストシューズ」と呼びます。しかし、このファーストシューズですが、いつごろから履かせれば良いのでしょうか。まだ赤ちゃんを外で歩かせたことが無いママにとって気になる疑問をまとめてみました。我が家の靴選びエピーソードも載せてみました!
まずは「赤ちゃんのくつ」の役割を知ろう
赤ちゃんの足の成長のために
赤ちゃんにとって、靴には2つの役割があります。1つ目は足の骨や筋肉などを正しく発達するためにサポートする役割です。そして、2つ目は地面から足を守る役割です。サイズが合わなかったり素材が硬かったりすると、将来的に足の病気や膝・腰の病気を引き起こすリスクも高くなります。
赤ちゃんの足はまだ軟骨でできていて、身体が成長するに連れて完全な骨になっていきます。成長途中の軟骨は軟らかく変形しやすいため、足に合っていない靴を履き続けてしまうと、いびつな形になることがあります。そうなると、足だけではなく、身体全体の骨がゆがんでしまいます。赤ちゃんの身体を守るためにも、赤ちゃんの足にちょうど良いサイズの靴を選んであげましょう。
靴選びの疑問
ここからは靴選びに迷うママのために、ファーストシューズ選びの疑問を解決していきます。
いつから履かせるの?
つかまり立ちや伝い歩きをするようになったら、赤ちゃんの靴選びを始めるサインです。一番最初は靴を履くことに慣れることが大切です。最初はくつの感触に慣れない赤ちゃんも、何回か履かせるうちに次第に慣れていきます。
つかまり立ちや伝い歩きができるようになったら、子どもに靴(くつ)を履かせて散歩に出かけましょう。この時期の靴選びのポイントは、1)子どもの足の大きさに合っていること、2)靴底がやわらかいこと(木などの固い靴底ではないこと)。3)足をしっかりつつみこんでくれること。 サイズは、靴の後ろにかかとをぴったりくっつけた状態で、つま先に5-10ミリ程度ゆとりがあるのが目安です。
お外デビューはいつごろが良い?
外で赤ちゃんに靴を履かせるのは、自分でしっかり歩けるようになってからがおすすめです。お家の中でもハイハイをする機会が少なくなり、いよいよお外でも遊べそうだな…というタイミングがいいですよ。娘のファーストシューズ選びを意識したのも、家の中で歩き回るのに飽き始めハイハイが少なくなってきた頃です。服を汚されるのを恐れた私は、段差などでハイハイしなくなったタイミングでお外デビューしました。
人気のファーストシューズブランドはどれ?
赤ちゃん用のファーストシューズが大人用の靴と異なる点は、一般的なスポーツ用品メーカーだけでなくベビー用品メーカーからも発売されている点です。また、老若男女幅広く扱っている靴専門のメーカーで赤ちゃん用ファーストシューズを取り扱っているケースもあります。以下にファーストシューズを取り扱っている代表的なメーカー(ブランド)を記載します。
ベビー用品メーカーのファーストシューズ
ハイブランドであるミキハウスは、さすがのお値段といった印象です。5,000円前後から購入できますが、高いものでは10,000円近くします。イフミー(IFME)も同じく子供服メーカーですが、こちらは比較的手に入りやすい2,900円(税別)でピンクやブルーなど4種類のカラーバリエーションがあります。
- ミキハウス
- イフミー(IFME)
靴専門メーカーのファーストシューズ
靴専門メーカーである株式会社ムーンスターによる子供靴専門カジュアルシューズブランドのキャロット。値段もお手頃で2,900円(税別)、ピンクやベージュなど5種類のカラーを選べます。
- キャロット
スポーツメーカーのファーストシューズ
可愛らしさよりも、スポーティーなタイプを検討しているのであればスポーツメーカーのファーストシューズがおすすめです。アシックスは5,000円前後の予算、NIKEは3,000円代のものもありますが、カスタマイズシリーズになると10,000円近くする上に届くまでに約5週間ほどかかるようです。ニューバランスは公式サイト内ですと、4,900円(税別)で11種のカラーバリエーションがあります。
- アシックス
- ナイキ
- ニューバランス
通販系のファーストシューズ
ファーストシューズですと通販系独自の物は少なく、ほぼイフミー(IFME)やNIKE・プーマなどのメーカーの商品を取り扱っています。会員であればポイントが貯まるので、目ぼしいものを店頭で試履きして通販系で注文する方法もありますね。
- ベルメゾン
- ニッセン(スポーツメーカー系の取扱多)
値段が手頃なファーストシューズ
子供服・赤ちゃん用品で最安値なんじゃないかぐらいお手頃価格な西松屋でもファーストシューズは販売されています。店頭で値段をみた時には驚きを隠せませんでしたが、安いもので990円(税別)だったのを覚えています。
- 西松屋
- しまむら系
少しゆとりがあるサイズを選ぶ
ファーストシューズ選びのタイミングが来たら、実際にお店に行ってみましょう。お店では子どもの足の大きさに合っている靴を選ぶことが最初のステップです。赤ちゃんは靴のサイズが窮屈だったり大きかったりしても、自分で訴えることはできません。なので、大人がしっかり靴のサイズを選んであげる必要があります。保健師さんに聞いたところ、かかとに足を付けた状態で、つま先に5〜10mm前後のゆとりがあるとしっかり足の指先を使って立つことができるそうです。靴底には軟らかい素材のものを選びます。木などの固い靴底はNGです。
靴下を履かせよう
お店でのサイズ測定が完了したら、いよいよ試し履きをします。そこで忘れてはいけないのが靴下です。靴を履くときはたとえ試し履きでも靴下を履かせます。お店で用意してくれるケースもありますが、前に別の赤ちゃんが履いていることを考えると自宅から持って行った方がいいと思います。また、足と靴が直接触れると、摩擦が起き肌への負担になります。今までお部屋の中を裸足で歩き回っていた赤ちゃんに、靴下と靴を履かせてものすごい嫌がられたというママもいるかもしれません。赤ちゃんに靴下を履かせないままでもいいんじゃないか…と考えがちですが、靴下は履かせてくださいね。
足の裏は汗をかきやすいので臭いの元にもなりかねません。(夏場はとくに臭くなりやすいようです)雑菌が繁殖しやすい環境に、素足のまま長時間いると、衛生的にもよろしくないですよね。できるだけ、靴を履く時は靴下とセットにしましょう。
実際に履いてみてフィット感を確かめる
足をしっかりつつみこんでくれるタイプを選び、サイズ測定が完了し靴下を履いたら、いよいよ試し履きです。最初は慣れない靴に嫌がる赤ちゃんがほとんどです。娘も最初は泣いて嫌がりました。しかし、ここで諦めてはいけません。お家で歩くのと違い外はコンクリートなど硬い地面になっています。クッション性が高い靴を選んでおくと、赤ちゃんが歩くときに負担になりません。実際に手にとって履かせて選ぶことが大切です。足にフィットした1番歩きやすそうにしているものを選んであげましょう。キッズ用品を取り扱っているお店はたくさんありますが、今回夫の母のおすすめで靴を選んだミキハウスは足のサイズを測定してくれました。このミキハウス、1足あたり9,000円を超えるものもあり目を見張ったのを覚えています…。吟味した結果、可愛いけれども汚れが目立ちにくくミキハウスの中では比較的リーズナブルなものを選びました。
靴の買い替え時期は?
ファーストシューズが小さくなり、次の靴を選ぶのってどれぐらいなんだろう?と思うママもいると思います。赤ちゃんの足は3歳前後までは半年に1cmのペースで大きくなると言われています。靴を購入して3ヶ月ほどたったら、足のつま先などにゆとりがあるかを確認して随時サイズアップしていきましょう。靴が小さくなっても、子どもの骨は軟らかくそのまま小さい靴を履いていたという話も聞きます。ちなみに娘のファーストシューズは12cmのミキハウス、サイズアップしたセカンドシューズは13㎝をイフミー(IFME)で購入しました。
買いだめはNG
来シーズンも着れるようにバーゲンで安くて良いものをたくさん買おう!というのは大人用だけにしておきましょう。シーズンの終わりになるとセールで靴も安くなりますが、翌年足のサイズが必ずしも今のペースで大きくなるわけではないので、履けずに終わってしまうこともあります。そうなるともったいないですよね。
赤ちゃんの靴選びのまとめ
赤ちゃんの足の形はそれぞれ違います。これからのお出かけが楽しくなるように、赤ちゃんに合った靴を選びたいですね。
- 靴選びは赤ちゃんが室内で歩きはじめてから
- つま先に5mm前後の余裕を持たせる
- 試着して歩きやすいものを選ぶ
靴を履かせてお出かけしても、ベビーカーや抱っこ紐はかかせません。赤ちゃん1人で数十分歩くなんてまだまだできないのです。目的地まで連れて行くのはママなので、赤ちゃんが歩き疲れた時の移動手段もしっかり用意しておきましょう。
子どもの足はすぐに大きくなります。出産祝いで靴をもらっていても、歩く頃にはすでに小さくて入らなかったという話も聞きますし、実際我が家では頂いた1足がそうなりました…。サイズが合わない靴を履くと赤ちゃんが足を痛める原因になります。サイズが合わない場合、残念ですが別のお子さんにあげたり上手くリサイクルすることになります。そう考えるとファーストシューズを出産祝いに贈るのは遠慮したほうが良いでしょう。
