赤ちゃんのアレルギー症状(食物アレルギー・アトピー性皮膚炎・乳児喘息など)やアレルギー検査の方法

赤ちゃんのアレルギーの話

乳児湿疹を中心にこれまでのじゆうきママでも触れてきたアレルギー。食品や洗剤、いろんな原因が考えられるようです。今回はアレルギーの原因となるものについて紹介していきます。食物アレルギーについては、アレルギーを起こしやすい食品についてもまとめています。離乳食をこれから始めるママや、離乳食が完了し大人と同じ内容の食事を始めるママも参考にしてみてください。

食物アレルギー

消費者庁のアレルギー物質を含む加工食品の表示ハンドブックによると、食物を摂取した時に食物に含まれるタンパク質などを異物として認識し、身体を防御するために過敏な反応を起こすことを食物アレルギーと呼びます。性格な人数は把握されていませんが、乳児のうち10%は何らかの食物アレルギーを持つと言われています。

どんな症状が出るの?

主な症状として、かゆみ・じんましん、唇の腫れ、まぶたの晴れ、嘔吐、咳、まれに下痢をする場合もあります。症状が悪化すると、意識がなくなったり、血圧が低下してショック状態になったり命の危険にさらされることもあります。同じ人が同じアレルギー物質に対してアレルギー反応するときも、その日の体調によって症状がことなるケースもあるようです。

食物アレルギーを起こしやすい食品

食物アレルギーを引き起こす食品をアレルゲン食品と呼び、その内訳として39%を占める鶏卵、21.8%の牛乳、11.7%の小麦の3つを食品3大アレルギーと呼びます。この食品3大アレルギーにえび、かに、そば、落花生を加えた7つを特定原材料7品目とし、症例数が多いもの及び症状が重症化しやすいため注意が必要と考えられています。平成27年に「食品表示基準」において特定原材料と定められており、表示を義務付けられています。ベビーフードなどでも、これらの特定原材料7品目は必ず表記してあります。その他の魚介類では鮭・サバ・イカ、果物類ではリンゴ・オレンジ・キウイフルーツ・バナナ、大豆製品なども月齢が低いうちはアレルギー反応を起こしやすいと考えられています。

特定原材料7品目

  • 鶏卵
  • 牛乳
  • 小麦
  • えび
  • かに
  • そば
  • 落花生(ピーナッツ)

その他のアレルギーを起こしやすい食品

特定原材料7品目に指定されてはいないけれども、月齢の低い赤ちゃんが口にするとアレルギー反応が起こりやすい食品です。

  • サバ
  • イカ
  • リンゴ
  • オレンジ(ミカンを除く)
  • キウイフルーツ
  • バナナ
  • 大豆
  • やまいも(自然薯、長いもなど)

アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿疹を繰り返す皮膚に炎症を伴う病気です。もともとアレルギーを起こしやすい体質であったり、皮膚の保護機能が弱い人に多く見られます。治療して良くなってもまた再発して悪化する事が多く、慢性的に悩まされる人が多いです。乳幼児の場合2ヶ月以上、それ以上の年齢であれば半年以上続くと慢性的なアトピー性皮膚炎だと診断されます。

アトピー性皮膚炎の症状

  • おでこ、口まわり、目のまわり、くび、わき、手足の関節の裏などにできやすい
  • 湿疹に赤みがある
  • 水疱のようにはれあがり、引っ掻くと液体が出てくる
  • 皮がむけやすい
  • 慢性的になると皮膚が硬くなって盛り上がる

原因

アトピー性皮膚炎は、ハウスダスト(家の中のほこり)・ダニ・カビと行ったアレルゲンを体内に取り込んでしまうことによって引き起こされるとも考えられています。ハウスダストには、かゆみの原因であるダニがたくさん潜んでいます。布団がなかなか干せない状況ならば、布団クリーナーなどで清潔に保ちましょう。人の皮膚に存在すると言われるカビは、顔・首といった皮脂の分泌が多い場所にかゆみやフケを発生させます。

対策

アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、保護機能が低下しているため、さまざまな刺激物が症状を悪化させる要因になります。皮膚に直接触れる洗顔料・ボディーソープであったり、タオルや衣類を洗う洗濯洗剤、ボディーローションなどに含まれる添加物などもその一つです。他には汗や汚れ、乾燥などによっても症状が悪化しやすいと言われています。デリケートな状態の肌を守るために、刺激の少ない無添加洗剤を選ぶようにしましょう。

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乳児喘息(ぜんそく)と慢性気管支炎

乳児喘息(ぜんそく)って何?

2歳未満の赤ちゃんが起こす喘息のことです。小児気管支喘息治療管理ガイドラインによると、2歳未満の子どもがゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴(ぜいめい)をしながら息を吐き、それが3回以上繰り返している場合に喘息であると判断されます。喘息に似た症状を伴う病気は多いですが、風邪が悪化すると喘息を引き起こす可能性も高くなるので、咳がつらそうな時は早めに受診しましょう。

慢性気管支炎とは

大気汚染やハウスダストといった異物が、肺や気道壁へ刺激を与えることによって気管支が炎症を起こします。他にはタバコの煙、ホコリやチリなどによって反応することもあるようです。発熱を起こすことがないので放っておかれがちですが、悪化するとひどい息切れや呼吸困難を引き起こすケースもあります。咳や痰が長引く場合には、小児科よりも呼吸器科を受診しましょう。その他の咳の症状などについてはコチラでまとめています。

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花粉

毎年春先になると、花粉が辛いと感じる人も多いでしょう。代表的なものはスギ花粉ですが、実は1年中花粉が飛んでいます。ヒノキやカモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど、花粉症の症状を引き起こす植物はたくさんあります。花粉もハウスダストやダニと同じようにアレルギー反応を起こすものの一つで、赤ちゃんの時期から気を付けないと、花粉症を発症する時期が早まると言われています。赤ちゃんが目や鼻を頻繁にこすっていたり、鼻がよく詰まる場合には花粉症の可能性もあります。

とくに春先は衣類を部屋干しに

スギ花粉が多く飛び散る春先には、ベランダに布団や衣服を干してしまうと花粉がべっとりつくことがあります。体内に蓄えられた花粉が多いほど、後々花粉症を引起しやすくなるので、余計な花粉を付けないためにも衣服は室内干しがおすすめです。空気清浄機や布団クリーナーはできれば用意しておきたいアイテムです。

アレルギーは検査で知ることができる

子どもにアレルギーがあるかどうかは、検査で詳しく調べることができます。離乳食を始めるときや、保育園や幼稚園といった集団生活を始める頃に参考にするママが多いようです。普段どおり生活していて、初めての食材にもアレルギーが出ない場合は、とくに受けないというママもいます。

どこで、いつから受けられるの?

小児科やアレルギー科などで受診できます。何歳から受けられるといった規定はないようですが、あまり早いうちから受ける必要もありません。できれば離乳食や集団生活を開始するにあたってアレルギーを知っておきたいといったある程度月齢が進んでからが良いでしょう。

アレルギー検査の方法

IgE抗体の値を測定する

IgE(免疫グロブリンE)は抗体の一つです。このIgE抗体はヒスタミンが蓄えられている肥満細胞(マスト細胞)についていて、肥満細胞はかゆみや痛みの原因にもなります。IgE抗体が体内のアレルゲンと反応すると、ヒスタミンが放出され、アレルゲンを攻撃する際に人は身体にかゆみや痛みを感じます。血液検査などの方法によってIgE抗体の数値を測定し、どの物質に対して、アレルギーがあるのかを調査します。保険適用内の範囲である13項目以内であれば5,000〜6,000円で済むようです。

パッチテスト、スクラッチテスト

パッチテストは、アレルゲンのエキスを小さな紙に垂らし、腕などに張り付け赤くなるかをチェックします。(ヘアカラーなど自宅でする際に行います)スクラッチテストは、背中や腕などの皮膚に押し跡を付けて、食物アレルゲンのエキスを垂らして皮膚が赤くなるかをチェックします。どちらも保険適用内なので、病院によって差はありますが大体1,500〜4,000円で実施できるようです。

食物除去試験と食物負荷試験

湿疹等が出ている時にアトピー性皮膚炎の原因として食物アレルギーが疑われている場合に行います。食物除去試験はその名の通り、食物アレルゲンとして疑われている食品を2週間ほど食べないようにして、症状の変化をチェックする試験です。食品ごとにチェックするため時間はかかりますが、アレルゲンを突き止められるので、治療などには欠かせません。食物除去試験が終わった後、その結果を含めて食物負荷試験を実施します。アレルゲンとして疑われる食品を食べて、どのような症状が起こるのかをチェックします。アレルギーが重症化することがあるので、食物負荷試験を行う際は先生の指導に沿って実施しましょう。値段は病院によって異なるので、この方法を実施する場合には事前に確認するのをおすすめします。

ひつじから一言
赤ちゃんにとっては、どれが安全でどれが危険なのかは自分でまだ判断できません。月齢によってアレルギーが起こりやすい食品を避けたり、空気清浄機や布団クリーナーを使って部屋の状態を整えましょう。